浮嶋さんは、私にとって、秋田の食文化の先生でもあります。
「真菜さんの知らないものはまだまだありますよ・・・」
関西人にしてはけっこう知ってるつもりではありましたが、いつもお初のものを探してきてくださいます。
こちらは、なるともち。
道明寺粉で、笹にのってます。笹が桜になれば、関西の桜餅。
色と香りが違うだけですが、甲乙つけがたくおいしいです。
くるみもちは、くるみゆべしとほぼ同じ。いつものおいしさ。
山科は、何度か食べてますが、店によって、かたさ、色、形、みんなちがうので、こちらのお店のは初めてでした。
笹巻きは、端午の節句のもので、ちまきと同じ役割のようですが、なかは、もち米のみ。
砂糖きなこをつけていただきます。
横手での楽しい取材もあっという間、別れを惜しんで、浮嶋さんがおみやげをもってきてくださいました。
ままかり・・といえば、岡山のコノシロ風、ニシン科の酢漬けしか知りませんでしたが、横手では、このようなおかず味噌をさすのだそうです。
道の駅では、日本でも有数の人気店、十文字道の駅で売ってる、なんばん味噌、ねぎ味噌ラー油。
さすが、お米の国のおかず味噌は最高です。
横手にＦＭ局ができ、春からは本放送にはいるそうです。
私も30分ほど、おしゃべりに参加しました。
聞き手は、サロンミカドのママ、「美空ひでみ」さん、私の左の方。
一見イケメンでもありますが、おねえ言葉も話す、横手の人気者。
芸名の通り、美空ひばりのものまねもお上手だそうです。
ディレクターの方も新婚旅行で大阪にこられて、梅田のざんまい屋でお好み焼を召し上がり、すっごくおいしかったそうです。
その、ミルフィーユとんぺいは、私が考案したメニューなので、すごいご縁ですね。
アナウンサーの方も大阪には何度かこられてて、横手と大阪のご縁を痛感しました。
ひでみママは、コナモンの食文化に非常に興味をもってくださっていて、話がはずみすぎて、時間が足らなかったのが残念です。
今度は、Yes-fm オコタコRadioにもご登場いただく約束をしました。
今回も山内まで来たからには、高橋篤子さんにご挨拶を。
イブリンピック初代チャンピオンの篤子さんのお漬物やお惣菜は、東京の横手の物産店でも販売されています。
山積みの薪は、いぶりがっこの燻製のときに使うそうです。
高橋登さんと篤子さん。
お二人は、いまのＪＡＬの機内誌でも大きく登場されてます。
山内三又地区のキー夫妻ですね。
前日の夜、五十嵐市長もいっしょに、懇親会をしていただきました。
料理旅館の平利さん。とんぶりあえの大根からはじまります。
いろんな山の幸、海の幸、しめは、林檎のそるべ。
やはり熱燗の日本酒がおいしくて、ついでいただくままにいただきました。
横手では、駅近くのクオードインに泊まりました。
こちらは温泉もあり、お部屋も広々していて、とても快適です。
朝食のバイキングでは、横手ならではの、お漬物。
小なすは、7月のときに、いただいたものをわが家でも漬けてますが、京都にも、きさらぎ漬けという小なすの人気店があり、秋田との関連がありそうな気がします。
昆布巻き、にしん・・といったお惣菜も、まるで京都。
北前船の時代に行ってみたいものですね。
こちら、千代喜久さんの名物は、ちょっと甘いぶ厚い玉子焼きなんです。
焼き方や味付けを聞き出したいところですが、初対面なので次回にしましょう。
元気な肝っ玉母さんの女将と、横手市マーケの永瀬さんと、キャンディーズショットで。
お店のまえには、美しいお池。氷がしっかり張ってました。
なんだか北欧の気分です。
お昼ごはんは、山内の人気店で。
こちらは、天然のきのこがたっぷりで、それだけでご馳走です。
まずは、サワモダシのおしたし、菊なめこ。
さっきのわらび餅で、おなか一杯ですが、すでに別腹モード。
サワモダシは、関西にはないので、何度聞いても覚えられないきのこの一つです。
ぜんまい、赤たけ、ハチクの煮物、玉子焼き。
いものこ汁、最高だべ。
がっこ＆なたづけ。
どちらもこの地では、ポピュラーな大根のお漬物ですが、
同じ植物とは思えない仕上がりの妙。
そして旬まっさかり、ぶりこ。
ぶりこ＝子持ちのハタハタ、甘味噌をつけて。
サンプルで取り寄せておいた、商品のわらび餅も一緒に、試食会。
こちらは、ぶどうをくるんだタイプ。
こちらは、うちの大叔母も好物だった、和久傳の西湖。
レンコンの粉を使ってますが、本わらび餅と近い色あい、ちまきなので、食べやすさも◎
７０年ぶりの大発見、クニマスが生きていたのは「さいこ」、こちらは「せいこ」と読むそうです。
そういえば、クニマスの故郷、田沢湖もこの近く、７月に出かけた乳頭温泉、鶴の湯さんが懐かしい！
横手産の菊芋パウダーや、アスパラガスパウダーを入れたわらび餅も試作してもらいました。
菊芋はくせがありますが、アスパラはいい風味。
味はともかく、健康機能性はバツグンです！
横手市山内地域局の山初さんと藤田さんが、慣れた手つきでわらび餅を作ってくださいます。
すで精製された、正真正銘横手産の本物のわらび粉100g、水380ccを鍋で溶かして、火にかけて練ります。
そばがきも、くずきりも、胡麻豆腐もそうですが、
練る作業は男性の力でないと間に合わないくらい、むずかしい。
こうして、究極のわらび餅ができあがります。
この濃い飴色、これこそがホンマモンのわらび餅の色。
決して白ではないんです！
このとろみ、ねばり、そして口どけ。
透明かつ、自然のわらびの色。あの皮の色にも通じる神々しいまでの褐色。
写真ではちゃんとお伝えできないのがくやしいです。
究極の本当のわらび餅。
これを食べてしまうと、これまでのわらび餅がなんだったのか。
それもそのはず、その他のでんぷんがほとんどなのですから、ちがって当然ですよね。
口にふくんだ人でないと、究極の魅力はわからないとは思いますが、いつか多くの人に味わってもらえるよう、私もすっごく協力していきたいと思っています！！
