コナモンのメッカ、大阪ミナミ道頓堀に、全国に257店舗を展開する、お好み焼き最大手、道とん堀が大阪市内初出店、という話で、関西のお好み焼き業界はもち切りです。
道とん堀については、賛否両論、以前から噂を聞いて気になっていましたが、実は初めて食べにいくのです。大御所の千房、京都からのわらいさんに挟まれた形で、トレードマークの信楽焼のたぬきが出迎えてくれます。
地下から3階まで、それぞれのコンセプトが盛り込まれてますが、私は地下のカウンターに案内されました。ここは豚玉の部屋で、黒豚の特別メニューもおいしそう。
まずは、モダン焼ならぬ、ダモン焼。お好み焼きに、ゆでたて太麺の焼きそばがのって、さらにトロトロのオムレツ、仕上げに濃厚カレーソースがかかります。なんともボリュームたっぷり。麺は、それだけで食べたいくらい食感良好。
とんぺいは、2センチ近くある黒豚ロースを薄い生地でくるんでじっくり焼き上げます。豚の油はどうなるんかいな・・と心配でしたが、あっさりふんわり、これも合格です。
仕上げの玉子が見所のネギ焼ミックス、塩焼きそば、壷づけ海鮮焼、もんじゃ、お好みケーキバナナショコラ・・。バナナショコラは彩りはともかく、うちの子も喜びそうな、レアな逸品でした。いずれも700~800円という価格設定も納得ですね。デザートのたぬきのプリン、沖縄名物ブルーシールアイスも嬉しくなります。
道頓堀の道とん堀。しゃれみたいなことになってますが、現社長のお母さんが約30年前に始めたという、福生(ふっさ)の小さなお好み焼きの屋号が、こんな形で大変身するとは、誰が予測できたでしょうか。たぬきもその頃から店頭にいたそうです。
季節ごとに改変されるメニューは常時150種。お好み焼きの次の時代を模索する意味で、道とん堀の試みは、工夫に富んだ着実な手法だと思います。今回の話題が、大阪のお好み焼き業界にいい刺激を与え、道頓堀の東方面がもっともっと活性化することを期待します。