利休といえば、粉もんの大御所でもありますが、堺の和菓子がここまで素晴らしいとは・・今回のリサーチで痛感しました。
慶長元年といえば、秀吉が亡くなる3年前創業の大寺餅さん。
開口神社の境内で、あんころ餅を作っていたのが始まりで、上方落語の「疝気の虫」にも登場、与謝野晶子も好物だったといいます。赤福さんも大寺餅に敬意を表して、あんの上は指2本の印に変えたとか。
京都の歴史に匹敵する年代ストーリーはさすが。
このきなこもちは、お餅を黒蜜につけてからきなこをまぶしていて、たいへん気に入りました。
堺の夏の風物詩、くるみ餅もこの雰囲気で、大豆あんで、くるむからくるみ餅。山のクルミも、東北のずんだとも関係ないのです。
くるみ餅といえば、かん袋さん。
こちらの歴史も相当です。
定番2品のみで、観光客はあとをたちません。
この冷たさ、この甘味バランス、氷くるみがどうしてほかのエリアで出されないのか、もったいない話ですよ。
こうした名物&物語満載のいい和菓子店が、堺にはたくさんあるんです。
青木松風庵さんの朝焼みかさと月化粧。こちらのお店では、お茶もいただけて、購入したお菓子をゆったり味わえます。
おいしいほうじ茶も、お買い上げしました。
青木さんと双璧のむか新さん、堺を代表する大手和菓子屋さんとのこと。
こういう大型店があるのも堺ならではの特長かもしれません。
あぜ豆=枝豆をつかったずんだのタイプ。仙台を思い出します。
堺の和菓子は、深い歴史と同時に、今も進化し続けるめっちゃパワフルな食文化として成熟しているのを確認できました。