80歳の母の道楽に巻き込まれて3年余、今回は大物の「鈍太郎」です。
母が鈍太郎、下京の本妻役を私、妹は上京のお妾役。
女を演じるのは初めてで、茂山逸平さんが、晒しを頭に巻いてくださいました。
客席には、母のお客さんだけで、170名あまりがいらしてくださり、しかも母の登場とともに拍手をされた方がおられたために、嬉しくてセリフがすっとんでしまった母に、私たちはなんとかついていかざるをえないのです。
最後は、鈍太郎をかついで去るのですが、まだまだ重い母。
軽く感じなかったのは、母の生命力の賜物かもしれません。