ミシェル・ヴァン・ジャポネ、という日本産ワイン専門店で、「浴衣とたこ焼きの会」の打ち合わせを兼ねたお食事です。
まずは、ドライ生ハムのサラダ、ニンニクのクーリ、ノッテオリテバージョン。
ノッテオリテは、大阪交通局のPR誌ですが、私も先日巻頭エッセイを書き終えたばかりなので、そのご縁にびっくり。
周りの生ハムは、ドライにカリカリに仕上げたもので、重すぎず深い味わい、そしてカリット食感に驚きます。
店主のミッシェルさんおすすめ、長野のファンキーシャトーのロゼ。ラベルからも新しい風を感じます。
このワイン、市販はなく、レストランに卸すのみ、ただし青木村のコンビニにだけはあるというレアものとか。
私好物のリエットも、出す前に練りあわせるそうで、こちらも日本のワインにぴったりの優しさと軽さが身上。
付け合せの赤キャベツのピクルスも絶品。
こちらは渡辺ブラザーズのお店で、フレンチレストラン修業中にミッシェルと名づけられたお兄さんがワイン担当のミッシェル、お料理担当は弟のアランさん。
二人の絶妙なコンビネーションが素敵な、まさに隠れ家的、とっても居心地のいいレストランなのです。
このお店の常連さんである今回の主催者オススメのブルーチーズのねぎ焼き。
わざわざ葱を買いに走ってもらってすみませんでした。
重めの赤候補を出していただき、岩手は花巻のエーデルワインを選びました。
思ったよりも軽いですが、日本のワインはこれが身上なのかも・・・。
こちらの料理はそのへんも考慮されたまさに、超ライトなヌーベルキュイジーヌ。じっくりゆったり味わうにつれ、ミシェルヴァンジャポネのコンセプトの奥深さを痛感できます。
いよいよ真打、クスクス。
ミシェルの名レシピをアランが手掛けます。
要するに、小麦のスムールが適度な水分でふくらませることが肝心なのですが、私が今まで食べたクスクスは、そこがうまくいってなかったことを発見するのでした。
そうです、小さな一粒一粒が、ふっくらもっちりと独立しながらも、手をつなぎあっていて、口に運んだときに
ふわっと広がるというか、ほどけて躍りだすというか。
スープをかけないままが好き、というミシェルの言葉通り、クスクスとこんがりローストのチキン&チュニジアのアリサだけでも十分うまい逸品でした。
もちろん夏野菜たっぷりのかけ汁もおいしくて、優しくて。
パリの有名店にまさるクスクスが、こんな地元で出会えるとは、びびっくり!
連れまわして、クスクスは二度と食べない・・という娘にも食べさせてやりたいです。
小さい頃からチーズケーキを作り続けてきた、というだけあって、完成されたレシピに脱帽です。
風味、口どけ、 爽やかな後味、三拍子そろった絶品でした。(ラズベリーソースは不要かも)
日本のワインを広めたいミッシェルの志と、それに沿ったお料理を出すアラン。