若杉さんのはからいで、乳頭温泉をたずねることができました。
昔は、お殿様もこられた秘湯のなかの秘湯。
「鶴の湯」の看板がでて、敷地にはいってからも10分くらい車でかかる奥地なのです。
冬は雪で閉ざされていましたが、いまの当主のはからいで、雪の季節も楽しめるようになりました。
雪の壁には、スタッフによって灯りが燈され、想像しただけでも情緒にしびれます。
常連さんであるお二人には待っててもらい、私だけ烏の行水です。
いくつかのお風呂があるんですが、鉱脈をかえて掘ってあるためか、それぞれ特長が違う鉱泉なんだそうです。
昔のたたずまいをできるだけ残した見事なお宿。
もしかして、世界遺産にも通じる、日本ならではの温泉宿ではないでしょうか。
「ここにはシェフはいなんだよ、地元のものだけを使った、地元のお母さんたちの家庭の味なんだ」
若杉さんの言葉をきくと、今度はお泊りして、お料理をいただかなくてはいけませんね。
今回は、お水だけいただいて、それでも満足してしまうのでした。
混浴のお風呂も女性の脱衣場から、ななめにおりていくので、お湯が濁ってることもあり、
人の目を心配しなくていいつくりなのです。
まさに、桃源郷。
しばし滞在したなら、身も心も完璧に修復されることでしょう。
いつか必ずゆっくりたずねてみたい、そう思わせる秘湯に出会うことができました!