茂山千之丞さんがお亡くなりになって1年近くたち、千之丞さんゆかりの会がありました。
冒頭は千作さんの謡い。お体のことを思うと痛々しいのですが、弟のためにどうしても舞台にあがろうとされてるお姿に胸がつまります。
「妙音へのへの物語」は、御伽草子の一編をもとに狂言仕立てのオペラ風テレビドラマとしてNHKで放送され、1980年6月に室町ミュージカルとして舞台になり、それから30年以上たった今でもおもしろおかしな世界が繰り広げられ。
うちの師匠の左近丸役、逸平くんの今出川中納言役がとくにはまってて、クスクスがとまりません!
ラストの「遊びをせんとや」、も12名の狂言師が舞台をいっぱいに謡い、舞い、移動し、神妙に語り・・しかも、マージャン、パチンコ、ゴルフ・・千之丞さんの好きなものを並べては、負けたり、負けたり、たまには勝ったり・・と京都らしいノリツッコミ。茂山家との出会いが千之丞さで、お誕生日も同じの私にとっては、心温まりながらも、やっぱり一抹の寂しさを感じるひとときとなりました。
観世会館のおとなりの、ナポリピッツァの名店、ダユキさんでは、マルゲリータ、豚のレバーパテ、サラダ、ティラミスまでおいしくいただきました。
狂言とナポリピッツァ、無関係にみえるかもしれませんが、私にとってはどちらも大切なもの。
どっちも生地が命、台本が大事、笑顔あふれる・・という点で共通しているのです。