日本コナモン協会
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10● メニューは「オーシャントラウトのコンフィ、ウイキョウのサラダ添え」

2009年8 月 5日 (水)

B_090805_161601和久田哲也
TETSUYA シドニーテイスト
柴田書店
2005.8.5

カメラの師匠でもある森枝さんから、自家製「トリュフバター」をいただいた時、その場でなめて、「トリュフ」であることがわからなかった。

すると「テツヤのレシピで作った高級品なんだからね・・・」と、森枝さんは真顔で怒っていた。森枝さんの会話によく登場する和久田哲也氏。世界の有名レストランに名を連ねるオーナーシェフだ。

でも私はまだ、TETSUYAで食べてないから、そのすごさはわからない。わからないけど、この本から、哲也さんの人柄や、食べること、食べさせることの熱意、食材への創意が伝わってくる。

哲也さんがお気に入りの大阪の店は、私も何度かおじゃましてるから、シドニーテイストのニュアンスは想像できなくもない。

が、サーモンの代わりだったオーシャントラウト(表紙フォト)をじっくりオイルで加熱する料理実験的な調理や、小麦粉のかわりに、コーンスターチと極微粒グラニュー糖でガトーショコラに挑戦するところなど、おそらく並のパッションでは立っていられない厨房が、TETSUYAたるゆえんなのだと思う。

10月、アデレード大学で講演する森枝さんに合わせて、TETSUYAデビューしたかったが、スケジュールがかなわず、オーストラリアはいつになるのやら。

いやそれまでに、もっとタフになって、相当な覚悟でもって、TETSUYAのエントランスを臨まなくては、と気合を入れすぎて、十八番「オーシャントラウトのコンフィ、ウイキョウのサラダ添え」のオーダーを、忘れないようにしたい。

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