« 2009年8 月 | メイン | 2010年4 月 »
水野仁輔『インドカレーキッチン』2009.6.22マーブルブックス
私のインドの師匠、導師である水野さんの一冊。わかりやすさ、お手軽感、おいてるだけでおしゃれ・・・の三拍子そろった・・というと軽々しく聞こえるかもしれませんが、ほんとにそうなんです。
表紙をとった濃い絵柄と同じデザインのお洋服をきてる水野さんがインドをぶらついてる写真もすてき。
なぜか、おやすみ前に読むのもありです。
宮元啓一・石飛道子『インド人の頭の中』2003.5.10講談社
今回の旅のためにわざわざ買った一冊。
なのでまだ読み終わっていないけど、たとえば数の感覚の一例として1アッダーパルヤウバマという単位。1ヨージャナ(約10km)の立方体の箱に生まれたばかりの羊の毛をぎっしり詰め込んだそのなかから、100年に1本ずつぬいていって、箱が空になるまでの時間の単位らしい。
てなふうに素人にもわかりやすいというか、とんでもないインド宇宙の一端をわずかでも実感させてくれる一冊。
Narula | Singh | Mulkani | John 『Authentic Recipes from INDIA』PERIPLUS Singapore
数年前、シンガポールで買った本が今頃、役立っている。インド料理のレシピ集だが、歴史の紹介や、スパイスのこともおさえて、しかも見せ方がおしゃれ、というか、キレイになりすぎない程度に洗練されたコーディネイトがきいている。ロティ・パラタ、ドーサ、アッパム粉もんもきちんとおさえらえていて、器もクロスなど小道具まで美しい。
小磯千尋・小磯学世界の食文化8 『インド』2006.3.25農文協
石毛先生監修のこのシリーズは、海外にいくものには必携、必読の書。とくに今回南西インドをめざす私には、ありがたい一冊である。なぜなら、著者が滞在したマハーラーシュトラの家庭内の食事が主婦的目線で明瞭に記録され、しかも道具や外食や、もちろんスパイス、食材にいたるまで、まさに、かゆいとこに手が届く情報が満載だから。
現代の変わりつつあるインドと、変わらぬインドの食事情は、読み物としても興味深い。
堀田善衛
『インドで考えたこと』
1957.12.19
岩波書店
インドに初めて行くのが決まってから、心はインド一色になっている。
そこらのアジア、そこらの欧米に行くのとわけがちがうような予感がする。
嬉しい緊張、嬉しい悲鳴が向こうで待っているだろうから、それなりに万全に準備したい。
とりあえず、この古典をさがした。なんてことないエッセイかもしれないが、半世紀前の日本人の
インドの感触はつかめる。